大野眞輝 official blog

時間がないから読書しない、ではない。読書をするから時間が生まれる。

time 2017/09/17






私は、元小学校教員でした。

よくニュースで教員の多忙さが報道されています。

教員の多忙意識を調べた公的な調査がないかと探していたのですが,

栃木県教育委員会の『教員の多忙感に関するアンケート調査』(2012年2月)というものを知りました。

調査時期は,2011年9~10月であり,県内の小・中・高・特の教員372人の回答を得たとあります。

http://www.pref.tochigi.lg.jp/m01/education/kyouikuzenpan/kyouikuiinkai/tabouhousaku.html

このアンケートによると、小学校では9割以上の先生方が、

忙しいと感じているのです。

確かに、小学校教員時代、私の周りにも忙しそうにしている先生方は多かったのです。

 

しかし、私は教員時代、確信していることがありました。

 

読書をして学び続ければ、時間は生み出すことができる

 

私も、初任時代は多忙を感じていました。

しかし、それでも読書にあてる時間は必ず毎日確保していました。

読書をすると、仕事の効率化を意識するようになります。

事務作業を時間短縮して行うことができないか、

と考えて仕事をすることができます。

教員の為の教育書にも、時短テクニックが掲載されています。

それを一つ一つ実践していくと、

確実に事務作業にかかる時間を縮小することができたのです。

 

先生方は放課後、宿題プリントの丸付けをしていた

 

周りの先生方は、放課後子どもたちが帰ると、

教室で宿題プリントの丸付けを行っていました。

ノートのチェック、テストの丸付けなども含めると、

相当な時間を要します。

夜の7時ころになっても、教室で淡々と丸付けをしている先生方は

多かったです。

 

一方、私はというと・・・

ある時期から子どもたちの宿題の丸付けをいっさいしていません。

なぜそれが、できるのか?

それは、私が丸付けをする必要がある宿題を出していなかったからです。

丸付けが必要な宿題の場合、私は答えプリントまで子どもたちに渡して、

丸付けまでを宿題としていました。

 

そうしたのは、私の頭の中に一つの疑問が生じたからです。

費用対効果で考えて、本当に教師が丸付けを行う必要があるのか。

宿題プリントの丸付けは、

問題を解いたすぐ後に自分で答え合わせをするから学習効果が上がるのです。

子どもは、どこが間違っていたか、なぜ間違っていたのか、を

自分で確認することができます。

 

しかし、もし子ども自身が丸付けをしないで、教師が丸付けをする。

そして、そのプリントが2日後に子どものもとに返ってきたら、

子どもは何を見るのでしょうか?

子どもは、どこが間違っていたか、なんて見ません。

何問あっていたか。

もしくは、何点だったか、しか見ません。

つまり、過程ではなく、結果しか見なくなります。

 

私は、そのような考えを読書を通じて学ぶことができました。

 

 

子どもが勝手に動ける仕組みを作る

とは、いうものの、私も他の提出物を見たり、

テストを丸付けしたりすることはありました。

しかし、それも放課後に行うことはありませんでした。

 

授業中に行っていました。

 

どうやって???

4月から少しずつ子どもたちを鍛えていって、

自分たちで授業ができるような仕組みを作っていくのです。

 

全ての教科でできるわけではないのですが、

社会科などはほとんど私が話すことなく進んでいく授業を行うことができました。

 

まず、調べるテーマを決める

そして、それについて調べ、黒板に子ども自身が意見を書く

書かれた意見をもとに、討論を行う

討論して学びが深まった状態で、学習のまとめの論文を書く

 

これをほぼ毎時間行っていました。

授業中、私は、教卓で座っているだけです。

もちろん、学力テストを行うと、

県平均より抜きんでて高いことが絶対条件となります。

これも実現できました。

 

この授業スタイルも、本が教えてくれました。

 

うまれた隙間時間は創造的な時間にあてる

こうして授業に限らず私は、様々な仕組みを作り、

一日の中で多くの隙間時間を生み出していました。

 

さて、生み出された隙間時間を何に使うか。

私は、子どもたちがいる日中の隙間時間は、

子どもたちの日記へのコメントを書く時間

にあてていました。

どの子も日記にも、私のコメントを1ページ程度。

長いときには、3ページも4ページも書いていました。

これが、私と子どもたちの絆を強いものにしてくれました。

 

学級通信を書く時間

にもあてていました。

1号およそ15分。

1年間で100号以上発行することができ、

保護者の方に学校での様子、日々起きるドラマを綴っていきました。

 

放課後も、丸付けをすることなくすぐに帰ることができました。

その時間で、私はさらに読書をし、勉強会に出かけ、教材研究をし、

自分自身を磨くよう心がけていました。

 

尊敬する先生が教えてくれたこと

新卒1年目、私は尊敬する先生と出会うことができました。

その先生は、図工と家庭科を教えていたのですが、

とにかくその先生が教える教科は、子どもたちから抜群の人気がありました。

 

その先生、毎日4時半の退勤時間になると、

会議中でも

「では、お先に!」

と帰ってしまうのです。

初任1年目だった私は驚きました。

 

その後、私はその先生と仲良くなり、お家にも泊めていただきました。

そこで、疑問に思っていたことを聞いたのです。

「先生は、いつも帰りがお早いですね。帰ってどんなことをされているのですか?」

その先生の答えは、今でも私の人生の指針となっています。

 

「帰ったら、本を読んだり、家族と話したり、映画を見たりしているの。

 とにかく教師だって人間らしい生き方をしなきゃ!

 教師が人間らしくなかったら、その教師に教わる子どもたちは

 ちっとも面白くないよ!!」

 

それ以来、私は毎日欠かさず読書をするようになりました。

その先生に、心から感謝しています。



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