2024/09/09
うつだった私が、いつも手放せなかったもの。
それが、カフェオレです。
ノンシュガーのものではありません。
ものすごく甘いカフェオレです。
うつだった当時、カフェオレを飲むと、急に気分が楽になっていたのです。
カフェオレは、非常に多くの糖質を含んでいます。
今振り返ると、私は完全に糖質依存に陥っていました。
1.うつの時はセロトニンが不足している
うつになる人は、一般的にセロトニンという体内で分泌されるホルモンが少ない状態にある、と言われています。
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セロトニンとは人が「幸せ感」を感じる時に分泌されるホルモンです。
教員の世界でも、このセロトニンは注目されています。
子どもたちに対して、セロトニンが出るような行為を教師がして、安定した状態で子どもたちが授業を受けられるように研究が進んでいます。
具体的には、
- 褒められる
- 触れられる(肩をたたくなど)
- 声をかけられる
- 微笑みかけられる
- 見つめられる
信頼している人に、このようにされると子どもたちの脳内にセロトニンが分泌され、安心した心持ちで日々学校生活を過ごせます。
つまり、セロトニンは、「安心感」「幸福感」の基盤となるホルモンなのです。
さて、日本人はそもそもこのセロトニンの分泌が少ない民族です。
うつ病患者になると、さらにセロトニンの分泌量が減ります。
その為、これからの将来が不安になったり、急に罪悪感に襲われたりするのです。
私もうつの当時、そうでした。
急に、不安感、罪悪感に襲われ、気持ちが谷底に落ちていくように沈むのです。
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2.セロトニンを補おうとする身体
人間の身体は本当によくできています。
セロトニンが不足し、心が不安定な状態になると、自然とセロトニンを補おうとします。
それこそが、カフェオレだったのです。
私が飲んでいたカフェオレは、非常に甘い飲み物でした。
糖分44.8g /500ml
500mlの紙パックで買っていたので、44.8gの糖分を短時間でとっていたことになります。
これは、1本3gのスティックシュガー×15本分です。
これだけの糖質をとれば、体内ではセロトニンが一気に増え「幸福感」を覚えます。
甘いものを食べた時に感じる、あの幸福感です。
しかし、それと同時に血糖値は一気に跳ね上がります。
テンションはどんどん上がり、ハイな気分になっていきます。
3.インスリンも大量に出て血糖値が急降下する
血糖値が糖分によって、一気に上昇すると今度は身体からインスリンが大量に分泌されます。
このインスリンは、血糖値を下げる働きをしてくれます。
すると、急激に上がった血糖値は、またまた急激に下がっていきます。
まるで、ジェットコースターのように、血糖値は急上昇急降下を繰り返すのです。
血糖値が下がると、カフェオレによって一気に上がった気分が、時間の経過とともに、一気に下がっていくのです。
すると、またまた不安感や罪悪感が心を覆うように襲ってきます。
そして、また甘いものが欲しくなる。
まさに負のループです。
まとめると、次のようになります。
- 血糖値を上げようとカフェオレを飲む
- セロトニンが分泌され、幸福感を感じる
- 血糖値が急激に上がり、気分が上がる
- インスリンが分泌され、血糖値が急激に下がり、気分も下がる
- また甘いものを欲しくなる
4.私が陥った負のループ
うつだった当時、私は夜型の生活をしていました。
夜の11時頃になると眠ることができないため、ドライブに出かけます。
そして、すぐにコンビニに立ち寄り、カフェオレを購入。
一気に飲み干していました。
そのまま、24時間やっているゲーム屋に行きます。
カフェオレでちょっと気分が上がっている状態なので、すぐにゲームソフトを衝動買いしていました。
そして、帰ってゲームに熱中。
夜の3時ころになると、急にテンションが下がってきます。
多分、インスリンの効果で血糖値が一気に下がっていたのでしょう。
不安感や、罪悪感で心が覆いつくされていきます。
何度か布団に入ってみるものの、不安で眠れません。
そのまま、朝が来るまで眠ることができず・・・。
そんな日々でした。
5.うつと食事の関係を見直す
今は、糖質が自分の身体にどのような影響を及ぼすのか、学んだおかげで、甘いものときちんと適切な距離を保つことができています。
朝は、コーヒーを飲んで通勤しているのですが、必ず無糖のものにしています。
野菜ジュースも血糖値を急に上げる飲み物なので、出来る限り飲まないようにしています。
白米、ラーメン、うどんなどもそうです。
白い穀物は血糖値を上げる作用があります。
そのため、出来る限り玄米を食べるようにしています。
そのため、昔のように急に気分が上がったり下がったりすることはなくなりました。
深刻なうつは、現在食べているモノが関係していることが少なくないようです。
ぜひ、今うつで苦しんでいる方は、ご自身の食べ物を一度チェックしてみてください。