2024/09/09
私は以前うつ病を発症した。
2か月ほどは何もできない生活が続いた。
しかし、幸いにもその後
少しずつ気持ちが上向いてきた。
多分私は軽度のうつだったのだろう。
関連記事:「どん底であり続けることはない いつか自然と上を向きたくなる」
「暇だし、何もしていないと罪悪感が襲ってくるから、
何かしようかな。」
そう思ったときに、始めたのが
筋トレ
だった。
これが、後から考えたら
私の心と身体を回復に導いてくれた。
実は、
筋肉はうつ改善に効果のあるホルモンを分泌する
内分泌臓器だったのだ。
何気なく始めてみようと思った筋トレ
筋トレを始めたきっかけは些細なものだった。
うつ状態になり、
家で何もしない生活が2か月続くと、
手足の筋肉が見るからに衰えてしまった。
自分の体を鏡で見て
「うわ、こんな体じゃますます具合悪く見える。」
と思い、
なぜか筋トレでもやろうと思えたのだ。
その当時、大好きな本も読む気になれない。
そんな状況だったのに、なぜか筋トレはやろうと思えた。
体育大出身だったのも、
やる気になった原因かもしれない。
無意識に身体を動かさなきゃ、と
思ったのかもしれない。
最初は、簡単なものから始めた。
腕立て伏せ
四股踏み
公園の鉄棒で懸垂
これらを気が向いた時だけやることにした。
一月ほどたって、
明らかに身体が締まった。
自分の体を鏡で見て、
少しだけ自信が持てた。
ちょっと楽しいかも、と思い始め
結局自宅で使うダンベルを購入。
本格的に筋トレを始めた。
それから、4か月で私は社会復帰を果たせた。
あれから2年がたったが、
今でも定期的に筋トレを続けている。
筋肉ホルモン「マイオカイン」
ここ数年の研究で次のことが明らかになった。
筋肉はホルモンを分泌する内分泌臓器であることがわかってき(久留米大学医学部 川口巧医師)
筋肉を動かす時に分泌されるホルモン「マイオカイン」の存在が
証明されたのだ。
このような研究は、
私がまだ体育大学にいた10年前には
確証されていなかった。
この筋肉ホルモン「マイオカイン」が分泌されると
脳内でBDNF(脳内由来神経栄養因子)
という物質の分泌が促される。
これが増えることにより、
脳細胞の新生や再生、
神経細胞(ニューロン)の形成が促進され
脳の働きを活性化するのだ。
そのことによって、
うつ病や認知症が予防・改善されることが分かってきた。
筋トレを始めた、私の体にも
このマイオカインがたくさん分泌されたのだろう。
別名“若返りホルモン”
このマイオカインは、
別名“若返りホルモン”と呼ばれている。
以下のような結果が報告されている。
「老化防止」
「成長ホルモン刺激」
「骨密度増強」
「糖尿病予防」
「脂肪肝改善」
「高血圧改善」
「認知症予防」
筋トレは、たくさんの可能性を秘めている。
まとめ
うつ病からの回復に
筋トレが大きく作用してくれたのは、
後から本を読んで分かった。
確かに、筋トレしていて、
ムキムキのビジネスパーソンは
どこか自信満々に見える。
私の大好きな斎藤一人さんも次のように言っている。
うつを治すにはうつに似合わないことをする
筋トレは、確かにうつには似合わない。
だから良かったのかもしれない。
苦しんでいる人の心に届いたら
幸せです。