2024/09/09
2015年夏、うつを発症。
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その後、2か月は何もできない日が続いたが、家族や友人の支えがあり、どうにか4か月後には日常生活を取り戻しつつあった。
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そんな中、母親から連絡が入った。
「ねえ、ロサンゼルスに旅行に行かない?」
段々とできる行動が増えてきている時期だったので、一緒に行くことにした。
妻、息子、母親、そして私だ。
結論、この旅行が私の価値観を大きく変えてくれた。
なに、ちっぽけなことで悩んでいたんだろう、と思わせてくれた。
1.アメリカ文化おそるべし 観覧車さえも恐怖
アメリカ合衆国ロサンゼルスに着き、見るもの見るものが全て真新しかった。
発見ばかりであった。
そして、アメリカ文化は大味であった。
遊園地だって大味だ。
ロサンゼルスにあるディズニーランドカルフォルニアに行った。
もう、どのアトラクションもスリルがある。
息子がまだ5歳だったので、怖くないアトラクションにも乗ろうと観覧車に乗った。
すると・・・
ある地点までゴンドラが達すると、急にゴンドラが大きく動き出すのだ。
「きゃあああああ!!」
平和だった空間が一気に悲鳴に押しつぶされた。
ゴンドラが尋常ではないぐらい、揺れる。動く。スライドする。
かわいい乗り物だと思って、安心して乗った息子が泣きわめいていたのは言うまでもない。
ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーの恐ろしすぎる観覧車
2.チップをくすねようとするスタッフ
これまたロサンゼルスのディズニーランドでのこと。
フリーパスを買おうと、チケット売り場に行き、代金を支払っていた。
アメリカのお金のことは正直よくわからない。
すぐに、どの紙幣を支払えばいいか分からなかった。
だから、お釣りがくるように多めに紙幣を支払ったのだ。
しかし・・・
スタッフがお釣りを返そうとしない。
あれ、この金額で丁度だったのかと、ちょっと疑問だったが、
「OK!!」
と満面の笑みでフリーパスをくれたスタッフを信じきっていた。
ところが、怪しいと感じた母親がすぐに
「レシート。レシートプリーズ!!」
とすかさずいった。
すると、そのスタッフは渋々レシートと一緒にお釣りを渡してくれたのである。
え!??
ディズニーランドの店員でも、お釣りをごまかして自分のチップにしようとするの!!??
その大味さに、声が出なかった。
3.マリブで見た景色
マリブという地区にドライブに行った。
マリブは、セレブ達が豪邸を構える地区だ。
見晴らしのいい高台になっていて、崖を階段で降りていくとそこは素晴らしいオーシャンビューだった。
一軒一軒の家が本当に大きい。
豪邸とビーチがプライベート階段でつながっているのだ。
何もかもが、私のそれまでの規格外だった。
マリブからの帰り道。
すっかり日も沈んでしまい、街のネオンがつき始めていた。
それは、まさにディズニー映画「カーズ」の世界だった。
その光景が、なんとも言えない哀愁が漂っていて、自分の心を癒してくれた。
「ああ、何を悩んでいたんだろうな。」
「アメリカの文化って大きいな。それに比べて自分の悩みなんて小さなものだったな。」
「人生のつまずきの1つや2つ。大したことないじゃないか。」
本当に、そう思えた。
アメリカで見た文化が、景色が、そう思わせてくれた。
3.旅の価値
旅行をすると、今まで見たことがない景色が見られる。
外国にまで行けば、今まで感じたことのない文化に触れることができる。
その経験が、価値観だったり、自分の考えを変えてくれる。
感動が、自分の心を浄化してくれる。
今、苦しんでいる人の心を、旅が癒してくれれば、幸せです。