2024/09/09
おじいちゃんを尊敬している。
おじいちゃんは、私が小学生の頃、亡くなった。
まだ70近くだった。
おじいちゃんは、片方の肺がなかった。
塵肺。
昔トンネルを掘っていたから、肺がやられてしまった。
おじいちゃんは、若い頃、トンネルを掘るために遠くに働きに出ていた。
私の父と、父の2人のお姉さん。
おじいちゃんの兄弟4人、そしておばあちゃんを養うためだ。
おじいちゃんは、頭がよかった。
でも大学には行かずに、みんなの為に働いた。
だから、おじいちゃんの兄弟もまた、おじいちゃんの為に一生懸命勉強した。
内閣総理大臣から、表彰されて教授になった兄弟もいた。
でも、本当はおじいちゃんが一番頭がよかったらしい。
いつも新聞を読んでいた。
おじいちゃんの投稿した記事が新聞に載ることもあった。
おじいちゃんは、いつも私を褒めてくれた。
小さい頃、通知表を見せると「おお、これはたまげた!!」と言って、驚いてくれた。
おじいちゃんは、みんなから尊敬されていた。
おじいちゃんのお葬式の時、おじいちゃんの兄弟はみんなぼろぼろ泣いていた。
「兄貴のおかげで今の俺たちがある。」
そう言っていた。
おじいちゃんの血が私に流れていると思うと、うれしくなる。
おじいちゃんが見ても恥じない生き方がしたい。